お約束どおり、悠玄亭玉ちゃんとお会いしてきました。
玉ちゃんには、浅草で昭和34年以来続いている老舗茶寮一松さんで再会しました。
玉ちゃんは、昭和4年に生まれ、10歳から浅草で芸者さんとしてそのキャリアをスタート。
60歳にして、最後の幇間と呼ばれた悠玄亭玉介師匠の門下となり、兄弟子の玉八さんとともに、お座敷芸の継承に努めています。
悠玄亭玉介師匠をご存じない方のために、ちょっとご説明させていただくと、玉介師匠は現代ではほとんど絶滅してしまった職業、幇間つまり”たいこもち”です。
お茶屋とか料亭などのお座敷で、芸者さんと共にお座敷の主人である旦那を喜ばせて、ご祝儀を頂くという商売です。
その歴史は古く豊臣秀吉のお伽衆を務めたと言われる曽呂利新左衛門を祖とすると伝えられています。
呼び名の語源は「太閤(秀吉)を持ち上げる」というところから転じて「太閤持ち→太鼓持ち」と呼ばれるようになったという説や、鳴り物である太鼓を叩いて踊ることからそう呼ばれるようになったとする説などがあります。

玉ちゃんはその玉介師匠の最後の弟子というより、玉介師匠の言葉を借りるなら”身内”で、日本でただ一人の女幇間です。
端唄、小唄、俗曲、都都逸、そしてお座敷芸と、一人で何役もこなしてしまいます。
愛猫がなくなったあとは、黒のプードルと共に,お弟子さんに稽古をつけたり、独演会を開いたり、営業にでかけたりと、80歳をこえてもまだ、お肌つるつる、びんびんの芸人さんです。
その長い経歴の中で、今まで語られなかったここだけの話をこれからおいおい聞き出して生きたいと思っております。
乞うご期待のほどを。
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